背景:進出構想はあるが、案件全体の設計が分断されていた
対象となった案件では、日本企業による韓国市場参入の方向性自体は明確でしたが、 進出方式、契約条件、現地パートナーとの役割分担、実行フェーズの責任範囲がそれぞれ別に整理されていました。 そのため、会議のたびに論点が戻り、判断が蓄積されない状態が続いていました。
個別論点だけを見れば一定の妥当性はありましたが、案件全体としては 「どの順番で、誰が、何を決めるか」が固定されておらず、進出案件としての実行可能性に課題がありました。
主な構造課題
進出戦略と契約条件が同期していない
市場参入の方向性はあっても、契約設計がそれを支える構造になっておらず、 最終段階で条件調整が繰り返される状態でした。
現地パートナーとの役割分担が曖昧
誰が営業、運営、契約更新、条件変更対応を担うのかが明確でなく、 実行フェーズに入った後の運用が不安定になる懸念がありました。
意思決定ラインが固定されていない
社内と外部関係者の判断経路が曖昧で、会議のたびに前提が揺れ、 進出案件としてのスピードが失われていました。
再設計アプローチ:Execution Integrationで全体導線を整理
CHOICE CBでは、この案件を個別論点の集合ではなく、 一つの進出プロジェクトとして再設計しました。 具体的には、戦略、契約、進出スキーム、現地実行体制を一枚の構造として整理し、 判断の順序と責任の所在を明確化しました。
再設計の主なポイント
- 進出目的と収益構造を前提に、スキーム設計を再整理
- 契約条件を運用フローと同期し、机上の整合で終わらせない設計に変更
- 現地パートナーとの役割分担を可視化し、更新時の判断ルールを設定
- 社内意思決定と外部交渉の順序を固定し、会議体の役割を明確化
再設計後の変化
再設計後は、案件全体の論点が一つの導線に統合され、 「何が未決定か」「誰が決めるか」「どの順序で進めるか」が明確になりました。 これにより、交渉と内部判断の往復が減り、進出案件としての前進可能性が大きく高まりました。
本事例のポイントは、特定の条文や一つの契約形態に答えがあったのではなく、 案件全体の構造を整理し直したことにあります。 クロスボーダー案件では、部分最適ではなく、全体設計の再統合が成果を左右します。
CHOICE CBの視点
CHOICE CBは、韓国進出案件を単なる法人設立支援や契約対応としてではなく、 戦略・法務・実行を接続するプロジェクトとして捉えます。 そのため、案件の停滞要因がどこにあるのかを個別論点で切り分けるだけでなく、 全体導線を設計し直すことを重視しています。
詳細な実務フレームについては Execution Integrated および Market Entry Structuring で紹介しています。
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